「こんなに面白い江戸の旅」/もしも江戸時代にガイドブックがあったなら? | 旧・日常&読んだ本log

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流れ去る記憶を食い止める。

2005年3月10日~2008年3月23日まで。

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菅井 靖雄
こんなに面白い江戸の旅―東海道五十三次ガイドブック
東京美術

日本橋から始まって、三条大橋に至る東海道五十三次の旅。江戸から京都までは、通常、徒歩で15日。この15日間の旅には、さまざまな難所がある。そういった街道情報や、宿近くの名所・名物、また歴史・伝説・事件などを紹介する本書は、まさに江戸時代のガイドブックとも言えるのかも。

宿賃や川渡しのお代も出ておりまして、その物価の換算は、幕末に近い19世紀前半の米相場と現代の米価比を基準にしたとのこと(その換算によると、宿場の宿賃、200文は約4400円に相当する)。

目次
はじめに
かしこい旅の用心集
カラー特集
 早泊まりの早立ち
 旅は道連れ世は情け
 旅は憂いもの辛いもの
 備えあれば憂いなし
◎日本橋
1品川宿~53大津宿
◎三条大橋
特集1 宿・立場・間の宿
特集2 関所通行の心得
特集3 宿と飯盛り女
特集4 駕籠、馬、船渡し、徒歩渡し
特集5 覚えておきたい鳥居の種類
特集6 官製地図「五街道分間延絵図」を手に入れよう
旅の参考図書あれこれ
索引


見開き二頁を使って説明される宿のあれこれ。
箱根の宿の記述には、山本一力さんの「
牡丹酒 」における関所の描写を思い出した。

自分に身近な土地から読み始めても良いのかも。
近くにこんな伝説や事件があったとは、などと新たな発見があるやもしれません。
(ま、わたくし、大分すっ飛ばして読んじゃった感はありますが・・・)