「世界×現在×文学―作家ファイル」/見開き二頁お得なファイルにござります | 旧・日常&読んだ本log

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流れ去る記憶を食い止める。

2005年3月10日~2008年3月23日まで。

以降の更新は、http://tsuna11.blog70.fc2.com/で。

越川 芳明, 沼野 充義, 野谷 文昭, 柴田 元幸, 野崎 歓
世界×現在×文学―作家ファイル

図書館で例によって持ち分の10冊を借りきってしまった後に、見つけてしまった本書。お陰で借りてくることは出来なかったのだけれど、その場で興味のあるところはざっと読んできました。

amazonから引きますと、

118人の現代作家たちのプロフィールと作品紹介によって構成された現代世界文学のガイド。いま現在、文学を作り出している内外の作家たちの姿が、これからの文学が何を指して進んでいくのかを示す。

とのこと。国書刊行会なんて出版社から、こういうのが出てるのが嬉しいではないですか(でも、ある意味、らしい、本でもあるのでしょうか)。編者たちの心意気も嬉しいです。118人の中には、「世界」であるからして、日本の作家も何名か含まれ、島田雅彦さん(露出してるのはよく見るけど、小説読んだことないんだ)、高橋源一郎、金井美恵子、笙野頼子、吉本ばなな、村上春樹なんかも載ってました。
最近読んでるあたりでは、コーマック・マッカーシー、カズオ・イシグロ、ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、マーガレット・アトウッド、ニコルソン・ベイカーなどを拾い読み。
その他、「チカーノ文学」、「ドイツ文学」などの、大きなくくりでのお話もありました。

これら全てが、見開き二ページに収まっているので、非常に読み易くガイドとしても実に優秀。現代において、文学を読むのに力強い助っ人になりそう。

でもね、うわー、こんな本知らなかった!、なんて便利なんだ!、いいなー!、と軽く興奮していたら、これ実は1996年刊行だったのですね。知らなかったよ…。今度、図書館に行く時には、必ず借りてこよっと。

さて、ガイド本とくれば、やはりそこでは気になる本が、また増えていくわけで。
ざっと読んだ限りで気になった本のリンク。



なんで気になったのかは、微妙に忘れてしまったので、借り出しきてから追記します。