映画「オーシャンズ13」 | 旧・日常&読んだ本log

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流れ去る記憶を食い止める。

2005年3月10日~2008年3月23日まで。

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ラスベガスはどんな街??


今回はそれに尽きるかなー。

オーシャンズの一人、老ルーベンが騙されて、生きる気力まで失ってしまった。オーシャンとその仲間たちは黙っちゃいないよ??、ってことなんですが…。最初はねえ、ああ、この人誰だっけ、とか思いながら見てたし、なんだかんだで三作見てるけど、いや、オーシャンさんたちにそんなに詳しくないし…、と思ってたんですが、中盤からは俄然面白くなりました。

メキシコって実際行ってみたら、絶対あの埃っぽさに文句を言うのだとは思うのだけれど、映画「バベル」といい、この「オーシャンズ13」といい、メキシコの場面って妙に生き生きするというか、健やかな生命力を感じます。ラテンアメリカ文学は、逆に詩的というか哲学的な気もするんだけど。

アメリカのテレビショーのオプラ・ウィンフリーが出て来たのも面白かった(ラストもこれに繋がっているんだねー)。なので、やっぱりこれは人情話。ダニーや、ラスティーのルーベンとの関係は、私には前二作では良く分らなかったけれど、今作では、不良少年たちを守って上げた(とはいえ、彼らは一応立派な「悪」(?)に成長したわけだけれど)過去が語られる。なので義理がたいダニー・オーシャンは、ルーベンが騙されたことを余計許せなかったわけだよね。

ラスベガスのカジノホテルというと、こりゃまた、自分のアメリカ関連の知識は全てドン・ウィンズロウのストリートキッズ・シリーズ絡みのみなのか!、と思うんだけど、「砂漠で溺れるわけにはいかない 」を思い出します。ラスベガスに行ったことはないのだけれど、砂漠に忽然とあんな煌びやかなホテル群があるのも面白いよなぁ。しかし、オープニングセレモニーが和太鼓に相撲と、妙に日本びいきだったのはなぜだ??

オーシャンとラスティーの男の友情は美しいんだけど、この設定の中で、二人の家庭はだいじょぶなのでしょうか? オーシャンズは男の世界の友情なだけに、なんか女性は締め出されている気がしますよ。「また会えたらな」と散っていく、オーシャンの仲間たち。さて、本当に「また」会えるのかなー。

割とどうでもいいことですが、マット・デイモン、この作品だと妙に可愛いですよね。「ボーン・スプレマシー」の彼とは全く別人…。今回は鼻と媚薬が!!! つか、あの媚薬、凄過ぎる。

そして、この映画、楽しいんだけど、情報量が多すぎなんです…。絶対、色々と小ネタを見逃してそう。「トランスフォーマー」くらいだと、私の頭の情報処理能力でもついていけるんだけど、「オーシャンズ」ではもうパンク気味…。映画ってちゃんと理解しようと思うと、色々な素養がいりますよね。同時進行でいろいろなことが起こってたりもするしさ。