「はじめてのインド料理」/インドの家庭料理 | 旧・日常&読んだ本log

旧・日常&読んだ本log

流れ去る記憶を食い止める。

2005年3月10日~2008年3月23日まで。

以降の更新は、http://tsuna11.blog70.fc2.com/で。

ミラ メータ, Mira Mehta
はじめてのインド料理―HEALTHY WAY TO INDIAN COOKING

どこかで見た名前だなぁ、と思ったら、以前、読んだことのある、「インド、カレーの旅 」と、同じ作者さんでありました。「インド料理」ということで、今度はカレーのみに限定されずに、その他のインド料理、それも家庭的な野菜炒めや、サラダ、デザートなどが載せられています。

目次
基本のスパイス13種
インドの食事のスタイル
カレー Curries
野菜炒め Vegetables
米料理・パン Rice&Breads
サラダ Saladas
飲み物・デザート Drinks&Desserts
もっと知りたいインド料理

インド料理は、以下の構成で供せられるのだという。

 ご飯、パン(場所により両方かどちらか)
 カレー(野菜、肉、魚など)
 野菜炒め(カレーとの味のバランスで)
 サラダ(ライタ、カチュンバルなど)
 飲み物(ラッシなど)
 デザート、紅茶(両方またはどちらか)

インドは日本と同じアジアの一部。日本を見ても分かるけれど、アジア料理の基本は、料理の数が一品よりは、何品もある方が喜ばれる事。デザートを除いた、これらのお皿が食卓にドーンと乗るのだそう。

読んでるとね、スパイスさえ用意すれば、実は家でも作れそうなものが多いのですよ。「季節のいちばんおいしく安い材料で、短時間でささっと料理して食べて」しまうからなのかなぁ。実際、ここで紹介されているレシピのほとんどは、30分以内で出来てしまうそう。

レモンまたは酢であえたサラダをカチュンバルといい、食事の時に食べるヨーグルトのサラダをライタというのだという。この辺は混ぜるだけなので、特に簡単に出来ちゃいそう。夏場には、きゅうりライタなんかが美味しそう♪

ラッシ、チャツネの作り方も載っています。今度、ラッシーを作ってみようかなぁ、と思いました(いや作るっつか、ほぼ延ばすだけなんだけど。特にラッシーに合うヨーグルトの銘柄とかあるんでしょうか)。

ちょっと面白かったのが、料理に銀箔を乗せる事!日本だったら、金箔だよね。お祝いやおもてなしの時に、豪華さを添えるために乗せるそう。身体にいいものとして、珍重されているとのこと。

もう一点、なぜ、手で食べるのかという問いに対する答えとなる、「食事は体全体で食べるもの」も面白かった。インドでは食事は五感を楽しませるもので、目で見て喜び、匂いをかいで香りを楽しみ、手で触って温かさにほっとし、食事を用意するときの音を楽しむのだそう。そういえば、「村田エフェンディ滞土録 」にも、美味そうな手触りというものがある、というフレーズがあったものなぁ。日本で手を使うのは、おむすびやお寿司? そういえば、おむすびも何だかほっとするものね。