「ラヴァーズ・キス」/キス | 旧・日常&読んだ本log

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流れ去る記憶を食い止める。

2005年3月10日~2008年3月23日まで。

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吉田 秋生
ラヴァーズ・キス
小学館文庫

vol Ⅰ 悪い噂
vol Ⅱ 冷たい月
vol Ⅲ Je te veux
vol Ⅳ 好きやねん
vol Ⅴ 彼女の嫌いな彼女
vol Ⅵ TEMPEST
エッセイ 有吉玉青

色々なキスの形。

時系列は同じだけれど、それぞれの立場から描かれる。彼らの想いは、Ⅰ、Ⅱを除けば全てが哀しい片思い。でも決して暗くはない。「もう出会ってしまった」のだから、仕方がない。想いをごまかすことはしない。好きになったその気持ちを大切にする、高校生の物語。舞台は海が身近な鎌倉。

Ⅰ・・・里伽子と藤井朋章の出会い
Ⅱ・・・里伽子と藤井朋章の恋
Ⅲ・・・鷺沢高尾の藤井朋章への想い
Ⅳ・・・緒方篤志の鷺沢高尾への想い
Ⅴ・・・依里子の美樹への想い
Ⅵ・・・美樹の里伽子への想い

 鷺沢高尾:藤井朋章の後輩の男子生徒
 緒方篤志:鷺沢高尾の後輩の男子生徒
 依里子:里伽子の妹。緒方篤志とは親友
 美樹:里伽子の親友

それぞれのベクトルが少し変われば、幸せなカップルになれるかもしれないけれど、彼らはそんなことはしない。

東宝
LOVERS' KISS ラヴァーズ・キス

以前、ケーブルでやっていた、これの映画版を見たことがあるのだけれど、何の気なしに見始めたまま、ついつい全部を見てしまった。映画はこの漫画の空気を、上手くあらわしていたように思う。吉田秋生さんが描く人物の方が少し大人っぽいし、キャラクターの性格は一部異なっているけれど、漫画の重要な要素はきちんと抽出されていたように思う。依里子役の宮崎あおいちゃんが、キュートだった。
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ブックオフで、これが105円で売っていて、更にその他「前略・ミルクハウス」「ソルジャー・ボーイ」も105円になっていたので、嬉しくなって購入してしまった。でも、「前略・ミルクハウス」は文庫の3巻だけが抜けているので、どこかで補充をしなくてはなりません。
コミックスで後生大事に持っているものの文庫版が、105円で売っていたりすると、スペース的にも魅力的ですね、しかし。コミックス20巻分が、文庫では10冊になって、しかも大きさもすっきり収まるのだものなぁ。ちょっと考えてしまう。